今回は、金麦の妖精さんのはとさんが「タイマンで回したいシナリオがある」とおっしゃっていて、さらに私が「誕生日プレゼントは動画がいい」と宣ったことによい、はとさんがとても頑張ってくださった企画です。
以下、新クトゥルフ神話TRPG「カタシロ(作ディズムさま)」ネタバレあり。
カタシロ#case志摩
PC :栗島匠
主治医:柴崎先生
対象 :柿本(元同僚)
囚人のジレンマ→自白
テセウスの船→人間と同じく部品を変えても元の船である
臓器くじ→いいことだと思う
おしゃべりが上手で飄々としている志摩くんですが、その本質は私自身も残念ながら知り得ません。
社会のため、人のための想いが強く最終的には柴崎先生を信じたうえでの柿本に体を渡すという決定をしています。明らかにおかしいことを言っている柴崎を信じ、柿本を託す。ロールプレイ上とはいえ、人を信じきるという心の強さなしには決定できないことだと思います。
とはいえ最後の最後で、しっかりと情報をつかみに行くその姿勢はすばらしく何よりもしっかりとハード成功(技能値の半分以下の値での成功)を持っていく運の強さはクトゥルフ神話TRPGひいてはダイスの女神に愛されているのでしょう。
カタシロ#caseどっとこむ
PC :古村弥絵
主治医:スミゾノ先生
対象 :スミゾノモエ(妹)
囚人のジレンマ→黙秘
テセウスの船→部品が変わろうともテセウスの船
臓器くじ→善くないこと
体→渡せない
とにかくどっとこむさんの良いところが全て出ているような気がします。素直で実直な彼女らしいロールプレイでした。
テセウスの船で生物学的知識で「細胞の入れ替わり」のお話をしていたので、角園先生の「テセウスの船では~」と言われるシーンがありました。それに対する反論として「機械の体なんですよ」と一蹴していたのは素晴らしいものです。
対して、最終の決断をする前に「モエさんと話す」という手段をとっています。この行為自体はほかの三人のPLではなかった行為(実際に思うことはあれども)であり、自分だけでなく相手のことを慮ることのできる優しさを感じました。
カタシロ#caseまめ
PC :笹家刀悟
主治医:モモト先生
対象 :モモトユキ(息子)
囚人のジレンマ→黙秘
テセウスの船→元の船とは言い辛い
臓器くじ→されたくない
体→条件付きで渡せる
言葉は少なくとも今回のようなシナリオでゆっくりと考えながら話す彼の姿はきっと珍しく見えたのではないでしょうか。
恐らく自分よりも年下であるユキくんに対しても優しく、のんびりと返事をしていく笹家くんのRPは彼の本質に近いものだと思います。だからこそテセウスの船、臓器くじの話で否定的な意見を持ちながらも、条件付きでありながらも体を渡すことを選んだというのは、約束を違えないための苦肉の策だった。あくまでも誰かのための選択だったと感じます。
いやでももう少し初期SAN値あるキャラクターでもいいと思うんですよね、30って……。
カタシロ#case鶴葉
PC :鶴野葉子
主治医:ミナセ先生
対象 :ミナセ唯(娘)
囚人のジレンマ→黙秘
テセウスの船→全てのパーツが入れ替わったら別の船
臓器くじ→賛成しかねる
体→渡す
PLの中では一番のサイコパスだったといっていいでしょう。
生命があるものに対する感情の大きさは揺らがなかった印象です。囚人のジレンマと臓器くじ、さらに最終判断についても「自分が犠牲になることで誰かを助けられるなら、それで構わない」というのが根底にあったのだと思います。
しかしそれは親切の押し売りなのであってすべてを救えているとは言えないのかもしれません。救っているのは「救いたい」と願っている自分自身だけなのかもしれません。
KP :はと
柴崎先生
目の前で同僚を亡くした意志の無念から「そうなってしまった」という雰囲気のあるロールプレイはぞくっとしました。急激に温度感が変わったこと、それにより少しずつ栗島さんと志摩さんが圧倒されるのが分かります。
スミゾノ先生
妹に依存している姉、しかも事故を身代わりになってくれたというオプション付き。家柄的に神とつながっていたらしく、正気度自体はまだ残っていそうなロールは聞いているこちらもつらかった。最終的に古村さんを止めきれないところで姉妹の行く末を想わずにはいられません。
モモト先生
息子を亡くしかけたわりにとても落ち着いているなという印象です。純真で可愛く愛のある声がとてもその状況とかけ離れているのがこちらの不安を誘います。相手がまめさん、ひいては笹家くんであるから落しきった、というわけではないでしょう。
ミナセ先生
娘を亡くしかけたばりばりのキャリアウーマンで最後までPCの体を使うかどうか悩んでいる、という体であったのに本当に相手が悪かった……。間違いなく鶴野さんがミナセ先生の不安も心配も葛藤も何もかも蹴り飛ばしていきました。お互い相手が良かったのか、悪かったのか。
全体
そもそも勘のいいメンバーであり、私自身も含めておそらく2日目時点で「自分たちが何に直面するか」を理解しているのではないかと思います。
私がキーパーとなり「沼男は誰だ?」というシナリオを以前回したこともあったためです。雷、テセウスの船、そして事故に遭った医者の近親者。パズルのピースとしてはもう十分すぎるものでしょう。
それをキーパーとして回したうえで、今回プレイヤーとしてシナリオを体験し、ほかのプレイヤーのものを見た私はおそらくこの世界のだれよりもこの理プレイ動画を楽しんだのではないかと自負しております。
どのリプレイも人間らしい苦悩を感じるロールプレイ、ぜひ金麦の妖精さんの本領をご覧ください。
個人的に一番ダイスの女神さまを感じたのは「テセウスの船」で「別物」と答えた二人がものの見事にSANチェックで失敗したところ、ですかね。やっぱり事後同一性みたいなことを理解してしまったのでしょうか。
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