何故高科更文はクォーツだったのか。

【JACK JEANNE】貴女がヴェールを取る日まで~Day14【#鶴のおんがえし】


 JJ実況の中でも殊更再生回数が多いパートでありながら、見返せば配信主として「これは後で聞きなおしたい嗚咽」と言葉を失うほどのボロ泣き回。昨今配信中に泣くことに慣れた中で、本当に不意に溢れてしまった感情の行き先が未だに決着をつけられずにいる。 


 高科更文は何故、クォーツだったのか。 


 高科更文は確かに日本舞踊の家元の子であり芸能に秀でているということは誰しもが知るところではあるものの、そう、「舞台」「ミュージカル」「演劇」に対しては素人であるという「本家の子/中座秋吏」の判断だからこそ、敢えてクォーツへといれることになったのでは。
だからこそ、配信内で私が言っている通り「立花継希との蜜月期間」を中座校長が敢えて、高科更文に覚えさせたのではないのか、それを含めて高科更文を「次代の立花継希」へと育てるために。

でもそうはならなかった。 

残念ながら高科更文はクォーツの救済者足りえなかった。
 だから立花希佐が選ばれた。
「クォーツ」を存続するために。 こうなるとやっぱり「ユニヴェール歌劇学校の校長」たる「本家の子/理事長中座秋吏」の判断って本当に残酷だし、演劇を発展させるための機械、システムとして、本当に恐ろしい、なんならキャラクター(田中右君含めて)への反対勢力になるんだよな。あいつが元凶なんだよ、あいつが一番の元凶だし、あいつが一番血統を重んじている、中座という明らかに演劇、ステージ界隈に関わる中で一番忌避する言葉を苗字に抱えた男が、若い芽を選別している。
選別しているというのは違うのかもしれないけど、でも大局を見た時に結局、中座秋吏がやっていることはユニヴェール歌劇を潰す行動に思わざるを得ない。 だからこそ、冬公演でみっきーがアルジャンヌをやることを拒んでしまう、だってさ、ステージに立つことを夢見た彼らの中で、アルジャンヌに対してあそこまで忌避感を前面に出せる環境、否、忌避感を出すほかないみっきーの状況考えたら本当に慮るものがある。
あの時みっきーが一番嫌だったと思うよ、あんな中で「アルジャンヌを降りる」だなんて決意をしなきゃいけないって、本当に今考えたらあの時の教師陣に対する許せない怒りを未だに強く思い出せる。だからこそ、やっぱり高科更文がクォーツであることに、意味を持たせるとするならば。
 それぞれの思惑がある大人たちの悪戯、でしかない。 すべての大人を悪し者とするわけではないけれど、明らかに大人側に強い悪意のある配分だとやっぱり思わざるを得ない。高科更文を生かしたいのであれば、立花継希を失ったクォーツを潰してでも、アンバーもしくはロードナイトかオニキスに入れるべきだった。それを入れられなかった大人たちの弱さだ。そしてそれが、立花希佐がユニヴェール歌劇学校に至る唯一の道だった。


 酷い話だよ、これは。 でもそれが好きなんだよ、それで救われる人たちがいる。


身長を理由に舞台人を諦めたすべての舞台人が、性別を理由に宝塚に入れなかった男性が、この作h人をプレイすることで救われる。そうだね、この社会はあまりにも小説や創作よりも救いようがないのよね。 


 高科更文がクォーツであることから、立花希佐が入学することが出来た。

たったそれだけのこと。

酷い話だと、今でも思うよ。


高科更文ルートをやれば、白田美ツ樹ルートをやれば、プレイヤーは救われますか。

クォーツのジャンヌは救われますか。

鶴葉の手控

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