メガネとコンタクト

半沢直樹5話から7話の軽微なネタバレあります。


男女の性差をって訳ではないのですが、女性の眼鏡とコンタクトの使い分けってすごくその人の心情が出ているなと思うんですよ。

TBS系ドラマ「半沢直樹」の開発投資銀行企業金融部第四部次長谷川幸代。

彼女が半沢直樹に登場したのは第5話でした。鉄の女として登場し、帝国航空編におけるもう一人の女性キャラクター白井亜希子との対比がそれとなく根底にあるのではないかと愚考します。

5話登場時の谷川幸代という人物は最初こそ眼鏡をかけた鉄面皮な女性というイメージですが、話が進むにつれて「開発投資銀行と政府の癒着」など、自分の勤めている銀行に対し何度も改善をしようと試みる苦労を乗り越えて来た人物であるということが分かります。

最後にはあの1人でなんでもやる半沢に「開投銀に決定を委ねる」と言わせるまでに至ります。スーパーバンカーサラリーマンの半沢がそこまで期待をかける人物であった、この事が先程の対比となる白井亜希子との大きな違いにもなってくるのでしょう。

彼女のチャームポイントとして、メガネがあげられると思います。メガネとは元来、目を覆い感情を隠すものとまで言われるようなこともあることから、鉄の女谷川幸代にとっては格好のアイテムでしょう。

しかし彼女の活躍する第7話において、それは綺麗に取り外されます。
私もメガネとコンタクトを使い分けるタイプなのでその心情の変化がよく分かり、狂おしいほどの興奮に包まれたのをよく覚えています。

女性にとってコンタクトを入れるという行為は、少なからず心情の変化を表すと私は思います。
これをなぜ女性限定としているかと言うと、女性は男性と違って「化粧」というひと手間があります。
化粧の経験者にとってはメガネが如何に邪魔なのか、そして逆にメガネがないと如何に不便か、ということをよく理解していただけると思います。
眼鏡しながらアイシャドウやマスカラとかほんと無理ゲー極めるので…。

つまりコンタクトを入れるという行為は「化粧をバッチリ決めて行く」という覚悟の表れだと思うのです。
あれこれ化粧が嫌だ何だと言いますが、結局のところ、こういうところに力を入れて気分を変えるのは女性の特権でもあると思います。

だからこそ白井亜希子に変化は無く、谷川幸代には変化がある。その結果、笑ったのは谷川の方だったというだけです。

普段はコンタクトだけれども、最近仕事が詰まっていて眼鏡だった。それでも最終プレゼンにはコンタクトで来た。
土壇場でぐっと力を入れるための覚悟と力を感じる変化はメガネをお持ちの方なら少なからず理解していただけると思います。

そういうのが……好きだなぁと思っています。

半沢直樹は舞台役者さん(歌舞伎)を多く使うからか、とても演出が舞台的だと思います。テレビドラマではなかなか見ることの出来ない表現方法などもあり、舞台に立っていた私としても見ていて楽しい限りです。

ぜひ日曜日の夜、見てみてくださいね。

……あれ?なんの話ししてましたっけ?

鶴葉の手控

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