ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー感想。
出来れば見ないで映画を先に見て欲しいと思います。
別サイトからの移植、ちょっといつもと雰囲気が違うかも?
八割方、マリオカートがむっちゃ良かった話。
マリオシリーズについては色々プレイしているけれど特別これが好き、というよりは、周囲の人と気兼ねなく遊べる上にコンスタントに新しいものが出るから何となく買っているというレベル。 ペーパーマリオとか好きだったな、という印象。
【ストーリー】
分かりやすい、親しみやすい、共感しやすい。
どのキャラクターにも……ルマリー以外、どのキャラクターにも「分かる」とか「それあのゲームのワンシーンでも似たようなことしてた」とかでキャラクターに矛盾が無い。今までピーチ姫がさらわれ続ける理由が分からなかったところを「ああやってキノピオが目の前で犠牲になるのが耐えられなくて自らクッパの元に行く」というピーチ姫の決意が見られたことで、長年抱えていた「ピーチ姫なんですぐ攫われてしまうん?」という謎が解けた。
【音楽】
ずっと最高。それ以上の言葉が見つからない。早くサントラが欲しい。
【画面】
これはすごく個人的な視点による感想なのですが、時々意識的に2Dっぽく画面が切り替わるところがあるのがグッときた。
最初に工事現場をマリオとルイージで駆けていくシーンでぐるんと画面が2Dっぽく変わった時、マリオオデッセイやペーパーマリオの仕様を思い出した。
その反面、ドンキーとの共闘でコノハマリオとなって駆け上がっていくシーンは2Dの視点を3Dで見せる見せ方で、どちらかというとスーパーマリオワールドみたいな感覚。このどちらをも「プレイしたことがある画面」だと思わされたのはゲームをやっていたからこそ味わえた感動だし、これまでのマリオシリーズのゲーム画面の変遷を感じて少し感動した。
【マリオカート】
私はマリオのゲームの中で一番好きなのが「マリオカート」だった、と実感したのが初見での感想として強く感じた。もちろん諸々に散りばめられたゲーム由来の元ネタは分かる上で、一番グッときたのがマリオカートの部分だった。
サルの国でドリフトからの空中に投げ出されたあとにバサッとグライダーが開くシーン、わたしはコントローラーを握って左手のスティックを下にするように動かしていた。他人のプレイを見ているだけと前評判で聞いていたけれども、まさにそれ、私はそれが好きだった。
そもそも実況プレイ動画なんてものがゲーム会社から黙認されてここまでコンテンツとして成立している以上、「あの映像を見て自然とコントローラーを持つ自分が想像出来る」ところまで没入感を演出できるように工夫した映像製作のILLUMINATIONの努力と今までたくさんのゲームを出し続けてきたNintendoとマリオのゲームの製作者さんたちのおかげだと感じた。本当に、ゲームをしながら見る映画だった。
カート、タイヤ、グライダーを選ぶシーンでは、もしマリオたちが自分で選んでいたら、というプレイヤーに関わらない彼らの自意識が見えるのが何よりも良かった。
さっき、ゲームをしながら見る映画と言ったけれど、それでも映画である以上やっぱりマリオ達のキャラクターは欲しいと願うわがままを叶えてくれるシーンだと思う。ピーチ姫がバイクを選んだり、「可愛いは飽きました」と言っていたキノピオ(隊長)がいかついバギーを選ぶところはなるほどね、なんて笑える。逆にキノピオは軽量級だし重さのあるカートに乗った方が弾かれないとか、ピーチは中量級でターボが優秀だからミニターボが使いやすいバイクなのかとか、色々考えることも出来る機体選びなのがまた良い。
あとこの時の音楽がマリオカート8DXの音楽なのも良い……………でもこの音楽は映画全体での至上命題なので敢えて触れることでもないのでいいかな。
レースシーン、しっかり反重力の仕様を理解しているのも含めてすごく興奮した。アイテムの使い方、そう、アイテム…………………………。なんであいつだけ甲羅青いんだろう?って不思議に思いながらも気付かなかった自分が悔しくて、でもあの瞬間にえらく興奮した。マリオカートの伝統である1位のキャラクターに向かって飛んでいくトゲゾー甲羅、通称青甲羅。トゲゾーって言うくらいだからてっきり赤いやつだと思っていたのに、お前元々ノコノコだったのかーーー!!!って思わず膝を打った。
あとその直後にちらっと要素だけ見たカート二人乗りのあれ、ダブルダッシュじゃないですかぁ、だっっっっ、ダブルダッシュ……!!!ゲームキューブはもう手元に無いけど、無性にやりたくなった、帰ってマリオカート8DXはちょっとだけやった。
次は字幕で見ます。
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